着物の出張買取サービスを利用してみました!!!
タンスの肥やしになったまま何十年も眠っている着物類、きっとどこのご家庭にもあると思います。
「捨てちゃうのはもったいないけれど、何とかしたい!」「買取業者に依頼するのも手だけれど、実際の所どうなの?」こんな思いをお持ちの方、結構沢山いらっしゃるんじゃないでしょうか?
我が家も例に漏れず、この度は母の持っていた着物類を処分することになりましたので、買取査定の体験を順番にリポートしてみたいと思います!
目次
今回査定を依頼した着物買取業者は??
まずは業者選びですが、今回はネット検索に頼りました。沢山の業者があって、比較サイトを見ても素人の私には正直良し悪しがわかりませんでした。
検索上位に出てくる大手業者の内、木村佳乃さんがCMキャラクターに起用されており、私の住んでいる田舎でも出張対応してくれる「バイセル (旧:スピード買取.jp)」を利用してみました。
バイセル (旧:スピード買取.jp)に電話で予約してみた!
専用のフリーダイヤルから問い合わせをしてみると、すぐにオペレーターに繋がります。
出張買取希望である旨を伝えると、住まいの地域を尋ねられます。
その後、対象地域の担当者から後日折り返しの連絡を頂くことになり、一旦電話を切りました。
ここで注意なのですが、バイセル (旧:スピード買取.jp)では電話受付は24時間対応しているものの、夜間の場合は実際に来ていただくことになる担当者さんは不在ですので、一旦受付をした上で後日の詳細連絡となってしまいます。
なるべく昼間に申し込みをした方が対応はスムーズに済みますね。
問い合わせの電話は査定希望日の3日前でしたが、なんとか希望日での出張予約が完了しました。
やはり土日の出張買取は混むらしいので、可能な方(特に田舎にお住まいの方)は出来れば平日に来てもらう方が良いかも知れませんね。
査定当日
当日は到着10分前に「もうすぐ到着しますが、ご準備は大丈夫ですか?」と事前確認の電話を頂きました。
到着後は品物を置いている部屋に案内します。
着物を広げて査定されますので、2~3畳程度のスペースがある部屋に案内してあげた方が良いかと思います。
査定員さん到着&準備開始
最初に担当の方から名刺ご挨拶を頂き、パンフレットを使っての一通りの会社説明(着物以外にも買取をしている旨や、その他の事業案内等)と査定の順序説明を受けます。
この時に、事前説明を受けたことに対する「同意書」への記入がありました。
具体的には、いわゆる「押し買い」をしないことや「クーリングオフ制度」に関する内容です。
業者のなかには着物以外に自宅にあるお金になりそうなものを無理やり買取しようとしてくる悪徳業者がいるようですが、バイセル (旧:スピード買取.jp)ではそのようなこともないですし、クーリングオフ制度もしっかりしているので安心でした。
いよいよ査定開始!
ここまでで到着から約10分、いよいよ査定に入っていきます。
担当者さんが持参の風呂敷を広げて、その上に品物を置き、一つ一つ写真撮影をしていきます。
撮影した写真はリアルタイムで会社本部へ転送され、独自のデータベースなどから買取価格を決定していく仕組みです。
しっかりと手袋をはめ、汚れが付かないように一点ずつ丁寧に取り扱って頂きました。
今回査定を依頼した着物
(今回査定していただいた商品、収納用段ボール2箱分の着物類です)
購入先はすべて「うめおか」という兵庫県内での有名店でございます。30〜40年近く前に購入したものでしたが、詳細などはわかりません。
最初の電話連絡の際に「着物類を約10点ほど」ということで依頼していたのですが、実際には20点以上あり申し訳なかったのですが、無事に全て査定対応して頂きました。(私の反省点として、恐らく担当者様の予定や移動時間なども考慮した出張査定ですので、予めちゃんとした品物数を電話予約の際に伝えておいたほうが良いと思います。)
着物だけではなく、帯や下駄、その他の付属品も査定可能とのことでしたので、まとめて全て見て頂きます。
また、担当者さんとの雑談の中で、色々と査定に関するお話を伺うことが出来ました。
当たり前かもしれませんが、着物類ですと特に有名作家の作品や「証紙」があるような物が高値買取になるようです。
(ちなみに今回の私が買取を依頼した品物には証紙はありませんでした。)
その他、現在では日本人は着物を着る習慣がほとんどなくなっており、それこそ式典などの行事で一生に数回あるかないかだと思います。
そんな社会情勢の中で、着物は今売れなくなっており、需要と供給面から言っても実際にはほとんど良い値段はつかないとのことでした。
それでも実用面から言って、女性が着る「振袖」で今の若い人に受け入れられやすいデザイン・模様の物はいくらかの価値はあるようです。
実際に某オークションサイトのページで1円スタートの商品とその落札結果を見せられました。
(かばんや下駄等の小物類も査定対象になりました)
品物の撮影終了まで約90分と、予定数量より多かった分当初聞いていた所要時間よりも大幅にかかってしまいました。
それでも査定中は「へぇ~、着ているのを見たことがないけれど、こんな着物持ってたんだね」「あぁ、これはお嫁に来た時に買ってもらったやつだわ、懐かしい~」などと一点一点に思い出があり、母の懐かしい思い出話に花が咲いたりと、それはそれで貴重な良い機会になりました。
母の私物はほとんどが未使用の状態でしたが、そのあたりはあまり査定に影響しないようです。
(ほとんどが仕付け糸のしてある未使用品ではありましたが、査定にはさほど影響せず)
その他、肌着等、皮膚に近いところで身に着ける品物や、あまりにも汚れや傷がひどい物は買取不可となりました。
今回の査定結果は!?
本部への電話確認の後、いよいよ査定金額の発表になります。
(今回の査定結果と記入した必要書類)
上記の写真が査定結果です。今回は、
- 紬1点 200円
- 色無地1点 100円
- 羽織3点 100円
- 道行5点 200円
- 附下1点 100円
- 帯5点 300円
- 小紋3点 100円
- カバン・草履3点 400円
合計22点 1500円
の値段になりました。
購入時の価格で言えば数百万円相当の品物ではありましたが、やはり現実は甘くはないですね。
査定中のお話もあり、大体の予想でわかってはいましたが、値段を見て改めてショックになりました。
しかしこのままタンスにしまっていてもしょうがないので、思い切って買取してもらうことにしました。
この後、本人確認書類の提示(具体的には免許証や保険証などでOKです)があり、最終同意書への記入を済ませ、査定金額が支払われます。
支払い後は本部から直接フォローの電話があり、担当者に対するレビューや査定に対する不安・不満点などがないか再度確認されます。
バイセル (旧:スピード買取.jp)を利用してみた感想とまとめ
最後に今回の査定について私が感じたことをまとめていきます。
- よほどの高級品でもない限り、着物類はほとんど値が付かない
(成人式・卒業式で使える振袖や今風のデザインの場合はその限りではない) - 汚れや破れ、傷がある品物はタダ同然になるか、買取拒否の場合がほとんどである
- 証紙の有無は買取金額にかなり影響する
- 顧客との会話の中で、ある意味で「顧客の品物に対する知識等」を見定められている(端的に「どこまで足元をみれるか」を推し量っていると言っても良い)
- 営業拠点から出張先までの移動距離、時間等の経費も査定に影響しているのではないか企業感覚からすればこれは当然とも言え、遠距離ほど買取価格は不利になる)
- よほどの高級品でもない限り、着物類はほとんど値が付かない
以上、着物の出張買取サービスを利用した体験談でした。
これから着物の出張買取を利用する方へ気にしてほしいポイント!
以上の経験から、これから着物の出張買取を利用しようとお考えの方へ向けて、少しでも高い買取金額を狙いたい場合に意識してほしいポイントは、証紙がある着物は必ず証紙も用意しておくことにしましょう。
また、自分の着物に関する知識はある程度知っておいたほうがいいです。
着物に詳しい人だと思われることで、足元を見られなくなります。
また、査定員の人とはなるべく話しやすい空気づくりを意識し、もう少し値段が上げられないかなどの交渉をしやすい関係をつくっていくことが大切ですね。
処分を検討されている方は是非一度参考にしてみて下さいね。